it vs. that: 「それ」は it かthatか。「それはできません。」「それをやってみろ。」「それいいね。」「それをするな。」の場面でどちらを言えばいい?
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  • 執筆者の写真五十嵐義秀

it vs. that: 「それ」は it かthatか。「それはできません。」「それをやってみろ。」「それいいね。」「それをするな。」の場面でどちらを言えばいい?

更新日:2021年3月13日

今回の話題は it/thatです。これだけ言うと、「中1の話題?」となりますが、そうではありません。以下のシチュエーションで it/thatを選べて、キチンとその理由が言えれば、今回のブログは読む必要ないです。

 

シチュエーション1:

A: Please open the door, please.(ドアを開けてくれませんか。)

B: Sorry. I can't do ( that/it ).(ごめんなさい、できません。)※理由があってドアを開けたくない。


シチュエーション2:

A: Did you do ( that/it )? (君がやったのか?)※少々特殊な事について言っている。

B: Yes, I did.(そうだ)

A: Do ( that/it ) again.(もう一度をやってみろ。)※先ほど行ったことをもう一度やってほしい。


シチュエーション3:

B: I went to the park and had some sandwiches there.(公園へ行って、サンドイッチを食べました。

A: ( It's/That's ) nice!.(いいね!)※Aが公園でサンドイッチを食べたことについて言っている。


シチュエーション4:

B: Oh, I'm sorry. I hit your girlfrind.(ごめんなさい。あなたの彼女叩いちゃった。)

A: Don't ever do ( it/that ) again.(もう二度とするなよ。)※普段はそんなことしないが、たまたま起こった出来事について言っている)



いかがでしょうか。状況によってit/thatを使うことで意味が違います。悩んだ方は以下もお読みください。あまり細かく書くと長くなってしまうので、簡潔にしておきます。


 

上の私が描いた下手な絵を見てください。


まず、AさんとBさん、お互いに目の前にいるのですが、「それ」に当る言葉がit/thatの2種類存在することになります。図はBさんだけ分身しています。


that: 過去の行い、言動、癖 などを指す

it: その人の能力、思考、癖、そして世の中の一般的な事を指す

 

上の事柄が整理できたら、もう一度4シチュエーションを見てみましょう。今度は選べますか?


シチュエーション1:

A: Please open the door, please.(ドアを開けてくれませんか。)

B: Sorry. I can't do ( that/it ).(ごめんなさい、できません。)※理由があってドアを開けたくない。




答えは"I can't do that."です。なぜなら、Aさんが言ったことについてできないと行っています。もし、itを使うと、「ドアを開ける一般的な能力がない。」という意味になります。

 

次に行きましょう。



シチュエーション2:

A: Did you do ( that/it )? (君がやったのか?)※少々特殊な事について言っている。

B: Yes, I did.(そうだ)

A: Do ( that/it ) again.(もう一度をやってみろ。)※先ほど行ったことをもう一度やってほしい。


今度は、AさんがBさんにBさんが行った過去の事(つい先ほどを含む)について言っているので、"Did you do that?"です。そして、Bさんのその能力をもう一度見たいので、"Do it again."となります。


 

どんどんいきましょう。


シチュエーション3:

B: I went to the park and had some sandwiches there.(公園へ行って、サンドイッチを食べました。

A: ( It's/That's ) nice!.(いいね!)※Aが公園でサンドイッチを食べたことについて言っている。


これは、Bさんが公園へ行って、サンドイッチを食べた事について「いいね!」なので、"That's nice." ですね。もし、"It's nice."というと、Bさんの事というより、公園に行き、そしてサンドイッチを食べるといった一般的な行為が「いいね!」となります。

 

最後です。


シチュエーション4:

B: Oh, I'm sorry. I hit your girlfrind.(ごめんなさい。あなたの彼女叩いちゃった。)

A: Don't do ( it/that ) ever again.(もう二度とするなよ。)※普段はそんなことしないが、たまたま起こった出来事について言っている)


これはどうでしょう?Bさんが過去にたまたま行ったことです。常にしているわけではないので、"Don't ever do that again."となります。もし、"Don't do it."にするとどういう意味になりますか?そう、いつも叩いている行為があるという意味になります。



 

もう少し掘り下げる内容もあるのですが、距離感がハッキリしているものだけを載せました。少しは役に立ちましたか?

 

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